一戸建てを売却した我が家の自己紹介
はじめまして、当サイト管理人のイエ子と申します。
定年退職した父が「故郷に帰りたい」と希望したことから、住み替えのため、実家の売却を任されました。
人生初の一戸建て売却。
少しでも高く家を売るために収集した情報や、実体験から学んだ売却のコツなどを紹介していきます。
家族紹介を飛ばして、
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はじめまして、イエ男と申します。イエオトコではなく、イエオです。
よく「何て読むんですか?」と聞かれるので、先に自分から名乗らせてもらいました。
サラリーマンだった私は転勤も多かったのですが、21年前に夢のマイホームを埼玉県に建てました。
しかし定年退職を迎えた今、故郷の京都府に戻りたいと思い、妻と娘の賛同を得て埼玉の自宅を売却することにしました。
損することなく家を売却できるよう、サラリーマン時代に鍛えた交渉力を生かしていきます。
はじめまして、イエ美と申します。
主人と同郷なので、「京都に戻らないか」と相談された時はとても嬉しかったです。
売却時にかかる税金は家計に大きく影響するので、特例や優遇措置などの節税情報もぬかりなく確認中です。
住み替え先が新築になるか中古になるかは現在の家がいくらで売却できるかにかかっていますが、「次はこんな家に住みたいわ」と新しい物件探しも楽しんでいます。
どうも、イエ志と申します。読み方はイエシです(お義父さんをマネてみました)。
妻であるイエ子の良き相談相手になれるよう、不動産売却の経験がある上司や先輩から体験談を聞いて回っています。
我が家の一戸建て売却の体験談が、同じように不動産売却を希望されているあなたのお役に立てれば幸いです。
それでは早速どうぞ!
0)ある日の我が家
実は、定年退職を機に故郷の京都へ戻りたいと思うんだが、どうだろうか。
それは賛成です。私も京都に帰りたいと思っていたんですよ。
そうか!それは良かった!
でも、いま住んでいるこの家(in 埼玉)はどうしますか?
この家を売って、その資金で京都に家を買おうじゃないか。
それはいいですけど、大変な作業になりそうですね。何から手をつければいいのか…。
よし!娘のイエ子にも手伝ってもらおうじゃないか!
え?!お父さんとお母さん、住み替えをしたいの?
そうなんだ。そこで少しでも家を高く売るにはどうしたら良いのか、色々と情報を集めてくれ。
分かったわ。不動産売却なんて初めてだけど、少しでも実家が高く売れるよう調べてみるわ。
こうして我が家の不動産売却活動が始まりました。
【我が家】
- 埼玉県にある木造の一戸建て
- 築年数22年
- 最寄駅から徒歩20分
- 土地面積42坪
- 建物面積33坪
1)一戸建て売却相場を下調べ
家を売るなんて初めてのことで分からないことばかりだったので、まずは情報収集からはじめました。
そんな中、やはり一番気になるのは「我が家はいくらで売れるのか」ということです。
いくらで売れるのかにより、不動産屋へ支払う手数料も、税金も、住み替え先の家探しの予算も変わってきます。
そこで
- 大手不動産ポータルサイト(スーモやアットホームなど)
- ポストに入る地域の不動産チラシ
- 近所を散歩しながら、売りに出ている家や土地の看板
などをチェックして、我が家がある地域の不動産売却相場を調べていきました。
そんな中、不動産売却相場を調べるのに一番便利だったのは、国土交通省が運営しているWEBサイト「土地総合情報システム」です。
土地総合情報システムとは、過去の不動産取引価格情報がまとめられているサイトで、四半期ごとに情報も更新されているので、常に最新データから相場を調べることができます。
使い方も簡単&検索機能も充実しているので、約1分ほどで我が家と近い条件の不動産取引データを調べることができました。
無料で使えるので、おすすめです。
2)不動産一括査定を利用する
不動産屋にも「得意ジャンル」「不得意ジャンル」がある
色々と下調べをしていった結果、「不動産売却は不動産屋選びが9割」と言われるぐらい、慎重に不動産屋選びをする必要があることが分かりました。
なぜなら、不動産屋にも売却が得意な物件種別があるからです。
そのため家や土地を高く売却するために重要なのは、「あなたが売りたい物件種別の売却が得意」な不動産屋を見つけることです。
でも共働きということもあり、不動産屋1社1社に問い合わせて、休日のたびに不動産屋に訪問し、家の状況を説明し、査定依頼をするのはとても面倒だと思いました。
「何かもっと手軽に不動産屋選びと査定額を知る方法はないかな」と調べて見つけたのが、無料で使える不動産一括査定でした。
我が家が利用した不動産一括査定は「HOME4U」
我が家が活用した不動産一括査定サイトは「HOME4U(ホームフォーユー)」です。
日本最高クラスのセキュリティシステムを構築してきた、あのNTTデータグループが運営しているので、安心して査定依頼ができました。
そして厳選された全国の不動産屋の中から
- 「指定した地域 」× 「指定した物件タイプの売却が得意な不動産屋」を自動的に絞り込めた
- その中の最大6社から、査定額を「一度にまとめて」取り寄せられた
ので、いちいち不動産屋めぐりをする必要がなく、効率的に不動産屋選びができました。
WEB入力も基本的には選択式なので、1分ほどで完了する手軽さでした。
不動産一括査定を利用する前に不安に思っていたこと
HOME4Uを利用する前に1点だけ心配していたのは、「一括査定を依頼すると、その後は営業の電話がしつこくかかってくるのではないか」ということでした。
ただ、公式サイトや口コミを見てみると
- 電話は最初の本人確認の時だけ
- 勧誘をするなど評判の悪い不動産屋は排除される仕組みになっている
とあったので試してみることにしました。
実際、電話は最初の本人確認の時だけだったので、安心して利用できました。
ちなみに、一括査定を依頼できるのは最大6社ですが、依頼先を厳選すれば、その分だけ電話確認も減ります。
不動産屋によって査定額が480万円も違った!
そして、いざ出揃った査定額を見てみてビックリ。
「え?不動産屋によって査定額が480万円も違う!」
また、対応スピード、査定の方法、営業担当者の熱心さなど、予想以上に各社で差があったことも驚きでした。
たとえば、我が家は昼に査定依頼を出したのですが、夕方までに連絡があったところもあれば、翌日の連絡だったところも。
また、訪問査定時に家の写真を撮っていくところもあれば、契約を交わした場合にのみ写真を撮るということろも。
こういう細かな違いはやはり実際に比較してみないと分からない点だったので、一括査定サイトを活用して本当に良かったと思いました。
最終的に我が家は6社に査定をお願いし、査定額は上から2番目でしたが、一番熱意をもって対応してくれ、築年数が20年を超えている我が家の売却の難しい点なども隠さずきちんと説明してくれた1社にお願いすることにしました。
3)我が家の売り出し開始!
いよいよ我が家の売り出しが始まりました。
担当者の方より不動産ポータルサイトに掲載した旨の連絡をもらったので、家族みんなでドキドキしながら確認。
「わ~、コレ我が家だ!」と盛り上がりながらも、一部記載されている情報に誤りを見つけたので、担当者の方にすぐに連絡して修正してもらいました。
担当者の方も人間なので、間違えることもあります。
目視での確認は大切です。
また、掲載されていた家の写真は、査定時に担当者の方が撮影されたものが使われていたのですが、査定時は曇りだったこともあり、外観も室内も暗くて、あまり魅力的な家には見えませんでした。
何十件もあるライバル不動産の中から我が家に興味を持ってもらうためには、写真が与える影響は大きなものです。
そのため、晴れた日に自分たちで写真を撮り直し、その写真に差し替えてもらいました。
ホームインスペクションが実施される
中古物件である我が家の安全性を証明するために、不動産屋より専門家が派遣され、ホームインスペクションが行われました。
ホームインスペクションとは、建築士などプロによる建物診断のことです。
住宅に精通した専門家が、建物の欠陥の有無、劣化状態、改修の必要性などをチェックし、その診断結果を販売活動に生かしていくのです。
良い点も悪い点も含めて、こうした家の詳細情報が分かると買主も安心して購入を検討できます。
我が家は木造だったので、約3時間かけて家の傾きや床下の状況などの詳細が調査されました。
後日、診断結果をもらったのですが、我が家は外壁の塗り替えや床下環境対策(シロアリ対策・湿気対策・防カビ対策)など、家のメンテナンスを定期的にプロに頼んできていたので、築20年超の家にしては良い評価がもらえ一安心でした。
なお、今回のホームインスペクションは不動産屋の無料サービスでしたが、不動産屋によっては実施されないこともあるようです。
ホームインスペクションは中古住宅を売りやすくする有効な対策です。
もしも不動産屋の無料サービスとして行われない場合は、専門機関に個人で依頼することもできますので、築年数が古い家は検討されてみてもいいかもしれません(ホームインスペクション利用の流れ)。
【小話】
住み替え先の京都の家を探す際、我が家は買主へと変わるのですが、京都ではインスペクションはほとんど実施されていませんでした。
購入してもいいかなと思った家に関して、不動産屋に「関東では建物診断してくれるんですけど」と伝えたところ簡易診断はしてくれたのですが、屋根にも上らず、外観だけのチェック。しかも診断結果は見るだけで貰うことはできない、意味のない診断でした。
この経験から、不動産売買にも地域性があるんだなと学びました。ただ、不動産屋さん曰く、2017年からは関西(京都)でもインスペクションが導入予定らしいです。
4)内見の受け入れ
「○月○日の○時頃、内見希望者の方をお連れしたいのですが、ご都合いかがですか?」と、不動産屋より初めての内見連絡がありました。
もちろんOKすると同時に、受け入れは午後だったので、当日の午前中は家族全員で室内の掃除や庭の手入れなどを行い、内見準備をしていきました。
こうして家が売れるまで、合計6件の内見を受け入れました。
1日に何件もの家を見て回る内見者がほとんどなので、実際の内見は10分〜20分ほどで終わります。
また意外に外国籍の方も内見に来られることが多かったです。
正直、内見4件目あたりからワックスがけなどの掃除をして対応することに疲れてきましたが、家を少しでも高く、少しでも早く売るためなので、乗り切るしかないと家族全員で力を合わせていきました。
内見6件というのが多いのか少ないのかは分かりませんが、この6件の経験から内見を受け入れる時の3つのポイントを学んだので、よければ参考にしてください。
【小話】
売主として内見時に少しでも良い印象を買主に与えられるよう、家の中を綺麗に片づけておくのは当然だと思っていました。初めて内見を受け入れる際は、埼玉の担当者の方からも「当日は掃除や空気の入れ替えを済ませておいて下さい」とアドバイスを貰っていました。
ただ、買主として京都の家を探しに行った時は、合計30軒ぐらい内見に行きましたが、どの家も普段通りの生活をされていて驚きました。
この違いについて京都の担当者の方に聞いてみると「京都では『部屋を片付けておいて』なんて、売主さんには言いませんね」と仰っていました。この点も地域性が出ていたので、ご参考までに。
5)一戸建て売却に成功!
家を売り出し始めてから6カ月、遂に我が家が売れました!
買主さんとの不動産売買交渉で最終的には40万円ほど値下げしましたが、無事に売却・家の引き渡しが完了し、家族全員ようやく一息つけました。
交渉・契約・手続きでは初めてで分からないことだらけでしたが、担当者の方が
「今回は○○という目的のために、○○という手続きをします」
「○○の書類と印鑑が必要になりますので、準備をお願いします」
と当日の流れや持ち物などを毎回分かりやすく説明してくれ、隣でサポートしてくれたので、本当に助かりました。
というか、もう頼りっぱなしでした。
我が家の一戸建て売却体験談まとめ
こうして振り返ってみると「不動産売却は不動産屋選びが9割」といわれているのも納得です。
- その不動産屋には、家を確実に売ってもらうための集客力・営業力があるか
- 大事な資産である家や土地を安売りしてしまわないよう、適切な査定額を提示してくれるか(見せかけの高い提示額には惑わされないように)
- その担当者には、何千万円という大金の相談・交渉・手続きを任せられるだけの信頼性があるか
あなたも家や土地の売却を検討されているなら、後悔しないよう、ぜひ不動産屋選びは慎重に慎重を重ねてください。
以上、我が家の一戸建て売却体験談が少しでも参考になれば嬉しいです。