家の引き渡し日に、金銭的にも法的にも重要な手続きが山ほど詰め込まれています。
この記事では、家の引き渡し当日に行われる3つの手続き内容とその流れについてお伝えします。
家の引き渡し日の流れ
引き渡し日には次の3つをすべて同時に行います。
- 売却代金の受け取り(手付金の分を差し引いた額)
- 住宅ローンが残っている場合には、その返済と抵当権の抹消
- 所有権の移転
まず買主が住宅ローンを組む銀行の応接室などに、買主・売主・両社側の不動産屋・司法書士が一同に会します。
銀行の指定は、支払いをする買主側の要望に従います。
所有権移転に関する書類や買主の住宅ローンに関する書類が揃ったら、銀行が買主の住宅ローンの融資手続きを行います。
融資が実行された買主は、購入残金を売主が指定する口座へ振り込みます。
そして売主は、買主から受領した残代金をもとに、住宅ローンを借りている銀行に一括返済の手続きを行います。
最後に売主から買主へと鍵を渡して、決済・引き渡しは終了となります。
売主がかかわるのはここまでですが、その後、司法書士が売主側の金融機関に行き、抵当権抹消に関する書類を受け取ってから、法務局へ移動して所有権移転登記と抵当権抹消登記を行ってくれます。
売主側が決済時(家の引き渡し日)に用意すべきもの
必要書類
- 登記済権利書または登記識別情報
- 実印
- 印鑑証明書(3カ月以内のもの)
- 固定資産税・都市計画税納付書
- 建築確認通知書
- 売却物件の鍵
諸費用
- 登録免許税(所有権の移転登記にかかる費用)
- 抵当権抹消登記費用(物件を担保に借入がある場合)
- 仲介手数料の残金
重要な手続きが詰まっているので「ややこしくて大変」と思われる方もいらっしゃると思いますが、準備するものやスケジュールはすべて不動産屋が案内してくれるので安心してください。