我が家は埼玉から京都へ住み替えのために一戸建て売却活動を行ってきたわけですが、遂に我が家が売れたので引越しをすることになりました。
そこで余談として、その時に活用した「引越し一括見積もりサイト」の体験談も参考までに載せておきたいと思います。
不動産業界と違い、引越し業者の世界では熾烈な戦いが繰り広げられており、引越し業者を選ぶ際には「訪問見積もりしてもらう時間の設定の仕方」が大切であることを身をもって学びました。
今回は自腹での引越しなので、安くて良い引越し業者を探そう!
父がサラリーマンだったこともあり、我が家は転勤族で、これまで3回ほど引越し経験があります。
ただ会社と提携している引越し業者を利用することで引越し費用は安く抑えてこれたので、これまでは引越し業者比較をしたことはありませんでした。
しかし今回は父も定年退職し自腹での引越しだったので、安いけれど質の高いサービスを提供してくれる引越し業者を探すことにしました。
そこで活用したのが、引越し一括見積もりができるサイト「引越し侍」です。
不動産の一括査定サイトがあるのだから引越しもあるだろうと思いインターネット検索したら、やはり引越しも一括見積もりサイトがあったのです。
不動産一括査定を活用した時は営業の電話は一切なかったので、引越しの一括査定も大丈夫だろうと思い利用してみました。
ちなみに引越し侍では最大10社に一括見積もりを依頼できるのですが、我が家の引越し条件だと該当するのは5社でしたので、5社に一括見積もりを依頼しました。
1分以内に3社から電話がかかってきた!
GWも終わった5月のある日曜日の午前。
引越し一括見積もり依頼のボタンをクリックし「これで一括見積もりはOK。え~と、次は」と思った矢先、プルプルプルと電話が。
そう、1分以内と驚きの速さで1社目から電話がかかってきました。
そして1社目の電話応対中に2度ほどキャッチが入ってきて、確認するとこちらも引越し業者からでした。
ここから引越し業者同士の熾烈な争いを何度も肌で感じることになりました。
引越し業者1社目との電話のやりとり
正確な引越し費用を出してもらうために訪問見積もりが必要なのは分かっていたので、A社にはその日の14時に来てもらうことになりました。
では14時に伺います。ちなみに弊社は1社目でしょうか?
そうです。
ありがとうございます。1社目としてご依頼いただいたということで、費用面も勉強させていただきます!
引越し業者2社目との電話のやりとり
そしてB社(2社目)の対応をする中で
本日ちょうどスタッフが○○地区を回っておりますので、宜しければ訪問見積もりさせていただきたいのですが。
(1社目と鉢合わせは気まずいだろうから)では、16時にお願いします。
かしこまりました。では16時に伺いますので、よろしくお願いします。
引越し業者3社目との電話のやりとり
そしてC社(3社目)の対応をすると、こちらも同じように「本日ちょうどスタッフが…」となったのですが、こちらも鉢合わせは気まずいだろうと思い、
14時から17時まではちょっと都合が悪いので、18時とか遅い時間でも良ければ。
もしかして他社さんの訪問見積もりでしょうか?それでしたら他者と同時に見積もりを行うことは良くあるので、時間の重なりは気にされないでください。
(何で分かったんだろう?!)実はそうなんですよ。でも鉢合わせは申し訳ないですよ。
お気遣いありがとうございます。でもよくあることなので、気にしないでください。それにお客様もまとめて業者対応が終わる方がラクではありませんか?
と上手く説得され、C社には15時に来てもらうことになりました。
メール連絡の引越し業者も
ようやくここで一息つくと、引越し侍から一括見積もりのお礼メールや、5社からの簡易見積もりのメールが届いていました。
メール確認よりも早く電話がくるとは、その対応スピードにただただ圧倒されました。
不動産一括査定サイトでも最初だけは電話確認はありますが、色々と物件データを調べてからなので、早くても10分後でした。
ちなみに残りの2社からはメールだけで電話はありませんでしたので、訪問見積もりは依頼していません。
訪問見積もりの鉢合わせ時の対応に私たちが困った
約束の10分ほど前にA社の担当者から「もう間もなく到着しますので、よろしくお願いします。」と電話連絡があり、予定通り14時から訪問見積もりが開始。
実際に家具の大きさなどを確認してもらった後、引越しサービスの説明と見積もり額の提示がされました。
ここまでで約40分が経過。
不明な点もないし、正確な見積もり額も分かったので
では検討させて頂いて、後日お返事させて頂きます。
ありがとうございます。ちなみに相見積もりは何社される予定ですか?
あと2社です。ちなみに15時から次の業者さんの訪問見積もりなんです。
そうなんですね。相見積もりは皆さんされるので是非比較して頂ければと思います。ただ、もし今うちに任せて頂けるなら、上司に確認してもう少し金額を頑張らせていただきます!
ここからA社の粘りが始まりました。
まだ若手社員のA社営業担当者は
「相見積もりの場合、1社目は不利なんですよ」
「任せて頂けないと上司に怒られる」
「うちに任せてもらえる確約がないと、上司と値引き交渉はできない」
こうして10分が経過し、14:50頃。
恐らくC社担当者から「もう間もなく到着します」という連絡であろう電話が。
するとこのA社担当者が
電話に出るのは待ってください!うちに任せてください!
でもこっちが見積もりをお願いして来てもらうのに、断るのは気が引けるし、比較もしたいし…。
と家族で対応を悩んでいるうちに電話は切れてしまいました。
私たちも決断に迫られ悩んでいると
うちに決めてくれたら、僕がC社に断りますから!
でも、もう近くまで来ているだろうに断るのは…。それにやっぱりC社の見積もり額も知りたいし。
と攻防。
それでもA社の内容は決して悪くはなかったので、ひとまず16時のB社には早めに断りの電話を入れようと思い、B社コールセンターに断りの連絡を入れました。
そして15時になり、ピンポーン♪と玄関にC社営業担当者が到着。
C社を玄関の外で待たせるわけにはいかないので、ひとまず挨拶に行こうとすると
ちょっと待ってください!うちに任せてください!
結局、父と母がA社を1階で対応し、私がC社に事情を説明。
せっかく来てもらったのですが、もしかしたら断ることになるかもしれません。
大丈夫です。ひとまず家具の大きさだけ確認させて下さい。
と、C社も嫌味はないけれど負け時と見積もりを行おうとし、結局2階から案内することに。
C社もライバルを目の前に簡単には帰れないのでしょう。
こうして2階で家具の説明をしていると、父と母がやはり即決はできない旨をA社に伝え、A社には一旦帰ってもらうことに。
そしてC社の見積もりが終わり、引越しサービス説明と見積もり額の提示になるタイミングで、訪問見積もりを断ったB社の営業担当者から電話が。
他社にされたとのことですが、どちらでいくらで契約されたんですか?
(実際にはまだ契約はしていないものの)A社で21万円です。
埼玉県から京都府へのお引越しですよね。それは高すぎます!うちなら13万円前後でできます!
(え、13万円?!)でも、もう契約してしまったので。
契約は私が代わりに断りますよ。
マンションではなく一戸建てなのでそれなりに荷物量もありますし、距離もあるので、さすがに13万円台では抑えられず、金額が追加されていくだろうと思い、B社には「やはり結構です」と伝えると、しぶしぶ引き下がるという反応でした。
ようやく落ち着いてC社の話を聞いた結果、金額は約15万円とA社より安かったし、無料サービス(※)も充実していたので、結局その場でC社にお願いすることにしました。
※無料サービス:無料のダンボール数が多い、引越し後のダンボール引き取りが1回目は無料、希望の午前中でも追加料金なし等。
訪問見積もりの時間調整は性格に合わせて決めよう!
A社とC社の訪問見積もりとB社の電話対応をしている間に、引越し侍からも「弊社の一括見積もりをご利用頂きありがとうございます。お困りのことはありませんか?」と電話がかかってくるなど、怒涛の2時間でした。
何よりも引越し業者同士の現場での攻防は凄まじく
玄関先で「いま他社に決めたので見積もりは結構です」と言われることは珍しくありません。
と仰っていました。
引越し一括見積もりサイトを活用したこと自体は
- 業者手配が一度で済む
- 様々なキャンペーンが実施されている
ので良かったです。
そして各社の訪問時間を詰めておくと
- 引越し業者選びがパパッと一気に終わる
- 営業担当者もライバル社から電話がかかってきているのを目の当たりにしているので、割引も頑張ってくれる
実際、C社の営業担当者も上司へ電話で値引き交渉をしてくれていました。
A社が20万円で、B社は13万円と売り込んできているので、値引き率を…
ただ訪問時間を詰めてしまうと
- 私たちは決断を迫られる
- せっかく来てもらったのに玄関先で断るのはやはり気まずい
ので、即断即決が得意な方以外は訪問時間はずらした方が良いと思います。
なお不動産一括査定サイトを活用した不動産屋選びではこんな風に焦らされたり粘られたりすることは一切なく、きちんと落ち着いて選ぶことができますので安心して活用してください。