家や土地を売却する際、不動産屋に査定を依頼しますが、その査定額が適切かどうか確認するためにも、自分で不動産売却相場の下調べをしておくことは大切です。
そこでこの記事では、「実際の」不動産取引価格情報を手軽に調べられる「土地総合情報システム」の使い方をご紹介します。
検索機能も充実しているので、1分ほどであなたが売却したい物件と近い条件の不動産売買価格が分かります。
土地総合情報システムなら実際の売買価格がラクラク判明
土地総合情報システムとは、国土交通省が運営しているWebサービスです。
誰もが安心して不動産取引を行えるよう
- 実際の不動産の取引価格
- 地価公示
- 都道府県地価調査の情報
を自由に検索できるようになっています。
提供されている取引情報は全国3435万件を超え、四半期ごとに情報も更新されているので常に最新データから相場を調べることができます。
土地総合情報システムの使い方
それでは早速、相場の調べ方をご紹介します。
ステップ1)土地総合情報システムへ
まずは「国土交通省 土地総合情報システム」のサイトへアクセスします。
そして左上にある「不動産取引価格情報検索」をクリックします。
ステップ2)検索条件の選択
画面左側の絞り込み機能を活用して、物件条件を絞り込んでいきます。
入力式ではなく選択式なので、絞り込みもラクです。
1:時期を選ぶ
「1:時期を選ぶ」ですが、初期表示は最新期間になっているのと、相場の確認だけでデータをダウンロードする必要がなければ、この1に関しては何も変更しなくて大丈夫です。
2:種類を選ぶ
「2:種類を選ぶ」では、あなたの物件と同条件を選択します。
我が家は土地付きの一戸建てなので、「土地と建物」をクリックしました。
土地だけの売却を検討されている場合は「土地」をクリックしてください。
3:地域を選ぶ
「3:地域を選ぶ」でも、あなたの物件と同条件を選択します。
右側の日本地図を使う選択方法よりも、2の下にある選択式を使った方が個人的には簡単だと思います。
最後「この条件で検索」をクリックします。
ステップ3)実際の不動産売買価格を確認
検索結果がずらっと表示されます。
このままでもいいのですが、もう少し見やすいように絞り込んでいきます。
各項目の横に上下▲▼マークがついています。
ここをクリックすることで、データを降順・昇順に並べ替えることができます。
「駅からの距離」「土地面積」「縦床面積」「築年数」など、あなたの気になる基準にあわせて並べ替えを行ってから取引総額をみてみると調べやすいです。
さぁ、あなたの物件条件と近い不動産取引はありましたか?
もしなかったという場合には、直近では似た条件の不動産取引が行われていないだけなので、「1:時期を選ぶ」で1つ前の時期を選択されてみてください。
以上、ラクラク不動産売却相場を調べられる「土地総合情報システム」のご紹介でした。
売却交渉に役立つ土地総合情報システムを使った2つの方法
1)その地域の土地の値上がりを客観的データで示せる
検索結果の右上にある「土地取引価格の概況」をクリックすると、
その地域の、過去6年分の平米あたりの土地単価の統計データが、表とグラフで表示されます。
この中で着目すべきは「中央値」です。
中央値の価格を確認することで、あなたが売ろうとしている土地がある地域の値段が、上がっているところなのか下がっているところなのかを知ることができます。
もし土地の値段が上がっている傾向があれば、値段交渉の際に多少強気に出ることも可能なので、一度は確認しておくことをおすすめします。
2)同じ価格でも「土地の形状」がアピールポイントになる
絞り込み機能の中に「土地の形状」があります。
買主が家を建てる目的で土地購入を考えている場合、「変形地や狭小地はイヤだ。なるべく正方形に近い土地がいい。」と考えている買主が大半です。
そのため、もしもあなたが売りたい土地が正方形に近いならばチャンスです。
過去、あなたがが売り出している取引総額では、ほぼ正方形の土地が販売されていないと分かれば、これは大きなアピールポイントとなります。
売却相場の下調べが済んだら、実際に不動産屋に査定を依頼してみよう!
「土地総合情報システム」であなたの家や土地がいくらで売れそうか下調べが済んだら、次は不動産屋に査定を依頼します。
我が家は不動産一括査定サイトを利用して査定依頼をしました。
最大6社から査定額をまとめて取り寄せられるので、1社1社に問い合わせる手間がかからず、簡単に複数社の比較ができます。
もちろん無料で使え、50万件以上の売却査定実績もあるので安心して利用できました。